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SaaSの発展のためにー。ジョブカンがMeetupで同業他社に情報提供する理由

Special Contents No.02 | 2020.02.03

仕事に本気な人の学びと繋がりをつくる『Meety(ミーティー)』。この記事では、Meetyでどんな出会いと学びが得られるのかを伝えていきます。 今回お話を伺ったのは、株式会社Donuts 執行役員 ジョブカン統括責任者 石山 瑞樹 さん、採用責任者 岸本 真直さん、株式会社ログラス 代表取締役 布川 友也さん。 布川さんは、2019年5月に起業したばかり。現在、経営企画と事業部をつなぐ経営管理のためのSaaSプロダクトをリリースするべく絶賛開発中とのこと。 一方、Donuts社の勤怠管理・シフト管理システム『ジョブカン』は提供開始から9年が経ち、現在導入企業は75,000社超。複数のシリーズがリリースされ、ますますSaaS業界で存在感を強めています。 ジョブカンの成功の秘訣を学ぶべく、Donuts社石山さんのグループトーク『全シリーズが急成長中の「ジョブカン」から学ぶ、勝てるSaaSの作り方』に参加した布川さん。 Meetupを採用目的で開催する企業が多い中、なぜ起業家である布川さんのエントリを受け入れたのか。そこにはSaaS業界の発展を願うDonuts社石川さんの思いがありました。

石山 瑞樹さん

株式会社Donuts 執行役員 ジョブカン統括責任者

2012年に株式会社Donutsに入社し「ジョブカン勤怠管理」のサービス責任者に就任。マーケティング・制作ディレクション・営業支援・ブランディング構築など、多岐にわたる業務を兼任し、クラウド勤怠管理システムシェアナンバーワンのポジションにまで成長させる。その後、ジョブカンのシリーズとしてワークフロー、経費精算、採用管理、労務管理、給与計算をリリース。

2012年に株式会社Donutsに入社し「ジョブカン勤怠管理」のサービス責任者に就任。マーケティング・制作ディレクション・営業支援・ブランディング構築など、多岐にわたる業務を兼任し、クラウド勤怠管理システムシェアナンバーワンのポジションにまで成長させる。その後、ジョブカンのシリーズとしてワークフロー、経費精算、採用管理、労務管理、給与計算をリリース。

岸本 真直さん

株式会社Donuts 採用責任者

2012年にインターンシップメンバーとして入社し、そのまま新卒としてジョイン。「ジョブカン経費精算/ワークフロー」の立ち上げメンバーとしてアサインされた後、サービス責任者として「ジョブカン採用管理」を加えた2サービスの運営ディレクションに携わる。2019年7月にコーポレート部へ異動し、会社全体の人事・採用とコーポレートブランディングを担当。

2012年にインターンシップメンバーとして入社し、そのまま新卒としてジョイン。「ジョブカン経費精算/ワークフロー」の立ち上げメンバーとしてアサインされた後、サービス責任者として「ジョブカン採用管理」を加えた2サービスの運営ディレクションに携わる。2019年7月にコーポレート部へ異動し、会社全体の人事・採用とコーポレートブランディングを担当。

布川 友也さん

株式会社ログラス 代表取締役

慶應義塾大学 経済学部卒。 新卒で投資銀行に勤務。M&A、IPOアドバイザリー業務に従事。 その後、上場直後のITベンチャー企業に経営戦略担当として参画し、IR・投資・経営管理等を中心に業務を行い、東証一部への市場変更を経験。 2019年5月に株式会社ログラスを創業、代表取締役に就任。

慶應義塾大学 経済学部卒。 新卒で投資銀行に勤務。M&A、IPOアドバイザリー業務に従事。 その後、上場直後のITベンチャー企業に経営戦略担当として参画し、IR・投資・経営管理等を中心に業務を行い、東証一部への市場変更を経験。 2019年5月に株式会社ログラスを創業、代表取締役に就任。

本や大規模カンファレンスでは得られない、インタラクティブなインプットを求めていました(布川さん)

※左から株式会社ログラス布川友也さん、株式会社Donuts石山瑞樹さん、株式会社Donuts岸本 真直さん。

布川 友也 さん

僕はそもそもMeetyを知っていて、一度参加してみたかったので面白そうなテーマを探していたんです。そこで目に止まったのがDonutsさんのグループトークでした。自社でSaaSプロダクトを開発している最中なので、ジョブカンほど伸びているプロダクトがどのようにオペレーションを構築して、販売戦略を描いているのかは、興味深いテーマでした。

Donutsさんの公開していたグループトーク

石山 瑞樹 さん

ありがとうございます。確かに、これまで私たちは比較的広告費用をかけずに導入企業数を伸ばしてきたので、資本の少ないSaaS事業を運営するスタートアップ企業にとって参考にしていただける点はあるかと思います。 私たちとしても、ジョブカンをSaaSの成功モデルの一つとして、発信していきたいと考えていました。今回のグループトークは、まず少人数に向けてリアクションをみてみようと開催したんです。

布川 友也 さん

当日はこんなに話してもらえるのかと驚くほど、ジョブカン独自の戦略を聞かせていいただけました。 自社の戦略を考える上で、SaaS関連の本を読んだりカンファレンスに参加してみたりと、情報収集していたんですが、一般化された情報なので自分が疑問に思う点をピンポイントに解決することはどうしても難しくて……。だからこそ、Meetyのグループトークでは、インタラクティブなコミュニケーションに期待していました。かなり質問させてもらったんですが、おかげでジョブカン急成長の真髄について触れられた気がします。

当日の様子:グループトークは10人以下で実施するのが特徴

石山 瑞樹 さん

主催側としても、インタラクティブ性には期待をしていました。大規模なイベントだと、参加者に自分たちの話がきちんと伝えることが目的で、それが最も重要です。 でも、参加者からリアクションが返ってくれば、私たちも学びを得ることができる。少人数のミートアップで質問や議論が生まれる場にすることで私たちにとっても、より有意義な時間にすることができるんじゃないかと思ったんです。期待した通り、みなさんの質問を受けることで、改めて考えさせられることは多かったですね。

業界内でのカニバリゼーションより、SaaS市場の拡大を考えるべきだから、情報共有に抵抗感はない(石山さん)

布川 友也 さん

実際に当日は、気になることは何でも質問させていただきました。物理的にも近い環境だったし、石山さんが「ここまでで質問ありますか?」と頻繁に確認してくださったので、聞きやすくて、つい…。 他の参加者の方で、ジョブカンの競合となるSaaS事業の責任者の方が参加していたので、まさかそんな中で赤裸々に質問に答えていただけるとは思いませんでした。笑

石山 瑞樹 さん

今回のテーマであれば、もしかしたら競合他社の方にも興味を持たれるのでは、と事前に想定はしてはいました。 普通は競合他社に自社の戦略を開示したくない、と思うでしょうが、私はあまり気にしないですね。お互いに情報共有をしたことで食い合いになるよりも、互いの成長に繋がる影響の方が大きいと思いますし、今SaaS業界は全体で手を取り合って市場を拡大させるべきだと考えているので。

布川 友也 さん

素晴らしいです!

石山 瑞樹 さん

地方ではまだ十分にSaaSは普及していなくて、古いシステムを使い続けている中小企業も多くあります。 そんな中で、ジョブカンの勤怠管理はSaaSプロダクト普及の一翼を担えるんじゃないかと感じているんです。 働き方改革により勤怠管理を見直すようになり、ITリテラシーの低い企業であってもジョブカンのようなSaaSプロダクトの利用を検討して頂けるようになりました。これをきっかけに、他の業務についてもSaaS化を検討する企業が出てくる可能性があります。 つまり、ジョブカンの勤怠管理を普及させていくことは、SaaS市場の拡大にも繋がっていくんです。これは勤怠管理だけに言えることではなく、会計や顧客管理など、その他の領域にも言えること。SaaSプロダクトを提供する一社一社の成長がSaaS業界全体に還元されていく。 そう発想すると、SaaSプレイヤー間で蹴落とし合うより協力し合う方が、全体にとっても自社にとっても有益だと考えることができます。だから、情報をシェアし合うことに抵抗がないんです。

布川 友也 さん

結局、SaaS業界は今立ち上げている段階。この中で戦うより手を繋ごうという世界観をみんなで共有していけるといいですよね。

ジョブカンという商材に合わせて独自に科学する視点に驚きました(布川さん)

布川 友也 さん

印象深かった話はたくさんあるのですが、いわゆるSaaS事業者の必読書に書いてあることを覆した理論が多かったのが衝撃的でした。 一般的な成功モデルを模倣するのではなく『ジョブカン』という商材を科学しているんですよね。だからこそ、セオリーを外れた施策や独自の指標が生まれる。

石山 瑞樹 さん

「独自」と言われるのは、単純に「すごい」と言われるより嬉しいですね。

布川 友也 さん

独自性は強く印象に残ってます。特に面白かったのは「真のチャーンレートを見るべき」という話。契約してから解約するまでの数値を観測する企業は多いけど、本質的には別の基準でチャーンレートを測定すべきという話だったと思います。

グループトーク当日使われたスライド1

布川 友也 さん

あとは、カスタマーサクセスプランに電話対応を組み込むか否かという話も興味深かった。効率と受注率のトレードオフの観点のお話を伺えて、自社のカスタマーサクセスプランの見直すきっかけになりました。

グループトーク当日使われたスライド2

布川 友也 さん

いずれも多くの実績から導き出された理論でしょうし、その理論がさらなる実績の下支えにもなる。やっぱりすごいです。

石山 瑞樹 さん

愛を持って語っていただいて、ありがたいですね。私にとっても質問をいただく中で、これまでなんとなく考えていたことを改めて言語化することができました。 例えば、”ジョブカンという商材ではチャーンレートをこう”という理論があっても、商材が違えば当てはまらないケースも当然あります。その場合、SaaS全般に当てはまるようと誤解される伝え方をしてしまうと、受け取った方は全く的外れなことを参考にしてしまいます。適切なアドバイスの仕方がいかに重要か改めて実感する時間でした。

言葉にしなくても企業カルチャーまで伝わる距離感だった(岸本さん)

布川 友也 さん

終始、ジョブカンの戦略の緻密さと実績に驚くばかりだったんですが、企業カルチャーにも魅力を感じましたね。 “あまり着飾らない会社”ということを、オフィスや石山さん・岸本さんをはじめとした社員の方々から感じたんです。素朴さ、実直さ、堅実さというキーワードがぴったり来るような……。プロダクトの性質とそれを作り出す人の性質は影響し合うと思うので、ジョブカンというプロダクトからも同様の印象を感じます。

岸本 真直 さん

私も含め、おっしゃるような性格の社員が多いですし、社風としてもその通りです。あの短時間で、言葉にせずとも社風までしっかり伝えられる距離感だったと思うと嬉しいですね。

石山 瑞樹 さん

私の目線でも、参加してくださった方々は印象に残ってます。大規模イベントだと、名刺交換をしただけで済んでしまいますが、今回お会いした皆さんは全員記憶には残っていますよ。 今回集まった方は少人数ではあるものの、みなさんから「良かった」と口コミでも反応いただけたので、大人数の中に向けて発信するより、Meetyを活用して小規模のトークを繰り返して口コミを広げていければ僕らのブランディングとしても有効だなと思いましたね。

布川 友也 さん

すごく満足度の高いミートアップでした。終わったあとは、みんな「ジョブカンって、すごい」と言ったと思います。僕自身、社内に戻って社員に興奮気味に伝えました(笑) 採用の目的を匂わせる雰囲気は全くなかったんですが、採用ブランディングの観点でいうと成功していると思います。

岸本 真直 さん

おっしゃる通り、直接採用に繋げようという意図は全くなかったですね。その代わり「TwitterやFacebookにあげてもらえると嬉しいです」とお伝えしました。満足度の高い人たちが口コミで伝えてくれれば、私たちが会ったことない人たちに興味を持ってもらえるきっかけになります。 今回のグループトークは、開催を決めてから実行まで1週間。準備も集客も無理なくこの速いサイクルを回せたので、第2回、第3回と違ったテーマで繰り返して、さらに出会いを広げて行けると嬉しいですね。

布川 友也 さん

楽しみです。その時には、SaaS業界のプレイヤーたちが協力して市場拡大を目指すことをテーマにしたテーマを期待しています!きっと、SaaS業界に関わる多くのビジネスパーソンの視座を高めることができると思うので、僕はもちろん社員も絶対に参加します!

文=萩原 愛梨 撮影=杉本 ゆき